ドラマが大好きで、新作が始まると一応ほとんどのドラマを録画し、見続けるか判断しています。期待していたドラマがイマイチだったり、逆に、録画するかも微妙だったけど一応、と録画したドラマが面白かったりすることがよくあります。
特に毎回、気にしているのはNHKのドラマです!特にこの10年位、面白いドラマや、泣けるドラマがいっぱいです。なのに、私のまわりでは、あまり見ている人がいません。
もしかすると、NHKを除外している方は、たくさんいるかもしれないですね。受信料もありますしね。
でも、機会があったら、ぜひ見ていただきたいおすすめの泣けるドラマ3選をご紹介します!NHKのドラマといえば、朝ドラをイメージしがちですが、今回ご紹介するのは、夜に放送していたものばかりです。
どのドラマも、毎週、涙ボロボロでした。泣きたい時におすすめのドラマです。
透明なゆりかご
沖田×華(おきたばっか)のコミックが原作の、小さな産婦人科医院を舞台としたドラマです。出産して、赤ちゃんが生まれるという幸せだけではなく、人工中絶、DV、性被害など、辛く悲しい出来事も描かれています。
准看護科の高校に通いながら、看護師見習いとして産婦人科医院で働く主人公青田アオイの目線で、「命とは何か」を考えされます。
おすすめポイント
産婦人科医院で起こる、人工中絶、母体の死、継父からの性虐待など、残酷な出来事に、心が痛みます。どんよりした気持ちになることもありました。
それでも見たいと思って見続けたのは、主人公を演じる清原果那の演技と、瀬戸康史演じる産婦人科医院の由比医院長の親身な人柄に惹きつけられたのかなと思います。
精一杯の医療技術を以てしてもどうにもならない時、それを受け入れ、乗り越えるには、何が必要なのか、そんなことを考えながら、毎回涙を流しながら見ていました。
特に、第9話の小学生の女の子が、母の再婚相手から性被害に合う話と、胎児に重大な心臓病があり、生まれてきても長生きするこは難しいとわかった第10話は、ショッキングでありながら、幸せに向かって生きようとする人々の勇気に涙が溢れました。
残酷な出来事が起こりますが、映像は優しい雰囲気で、Charaの主題歌が「透明なゆりかご」の空気感にピッタリです。
少年寅次郎
言わずと知れた映画「男はつらいよ」の主人公、車寅次郎の少年時代のお話です。寅次郎の出生から、フーテンの寅次郎となって旅立つまでが描かれています。
寅さんが、人に優しく、愛に溢れているのは、育ての母の、深く大きな愛情を受けた証だとわかる、心温まるお話です。
おすすめポイント
寅さんが好きな人はもちろん楽しめますが、寅さんを好きではない人が見ても、感動するお話だと思います。
寅ちゃんの母を演じた井上真央が、最高過ぎます!全く血の繋がらない寅ちゃんを、心から愛し、大切に育てる人間性はもちろんですが、この聖母のような母を完璧に演じた井上真央が素晴らしかったです!
それと幼少期の寅ちゃんが、渥美清の雰囲気にそっくりです。寅ちゃんもまた、母や妹を想う優しさに溢れていました。
このドラマの泣けるポイントは、親子愛です。血の繋がらない、しかも夫の浮気によってできた子供に対する無償の愛です。その子供の寅ちゃんも、母の愛を十分に感じ、母が大好きでたまりません。
ドラマ全体を通して、ウルウルする場面がありますが、特に第1話で、寅次郎が、悪いことをして母に怒られ、でもそれが友達を助ける為だったことを知り、母が寅次郎を褒めるシーンで、ボロボロ涙が溢れました。母に嫌われたと思った寅次郎の不安な気持ち、それを払拭する母の言葉と笑顔に、心打たれました。
私は、映画の寅さんを心の教科書と思っているのですが、このドラマに出てきた寅ちゃんのお母さんも、見習いたい人です。見返りを求めず、心の奥の奥から、人を大切に想う、人生にそういう人がいるのは素敵なことだと思わせてくれる、とても良いドラマです。
心の傷を癒すということ
阪神・淡路大震災で自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走した精神科医・安克昌氏人。人の心に寄り添い続けた若き精神科医の人間ドラマです。
おすすめポイント
主人公の安先生を演じた柄本佑が素晴らしいです。穏やかな話し方、ちょっと猫背の姿勢、優しい仕草、そしてセリフや行動も、全身全霊で、人に寄り添っていることが、良く伝わりました。
自ら被災し、傷つき葛藤しながらも、人に寄り添おうとする強さに涙が出ました。心に響くセリフがたくさんあり、勇気づけられたり、学んだり。何度も繰り返し見たいと思いました。
もっと、安先生を見ていたい、安先生の言葉を聞きたい、4話で終わるなんて嫌だ!と思ってしまったほどです。
安先生が、癌を患い、痛みに耐えながら、精神科医として理想の医療を目指す姿勢、夫・父親として家族を守る姿を描いた、第4話は特に号泣しました。
「心のケアって何かわかった。誰もひとりぼっちにさせへんてことや。」というセリフも、精神科医だけではく、誰もが心に留めておければ、幸せな世の中になるのかなと考えさせられました。