2022年4月23日に遭難した知床観光船「カズワン」。
海上自衛隊の掃海艇『いずしま』のソナーにより、水深120メートルの海底で「カズワン」を発見しました。
「カズワン」の発見により行方不明者が見つかる可能性が出てきましたが難易度の高い作業や1億円と言われる費用で簡単にはいかなそうです。
今回は「カズワン」の桂田社長は1億円と言われている費用を払えるのか、知床観光船「カズワン」の引き揚げは可能なのか調べてみました。
カズワン桂田社長は1億円払えるの?
カズワン引き揚げ費用は1億円!
カズワンの引き揚げには1億円の費用がかかると言われています。
「300トン級のクレーン船や支援する船、作業員、ダイバーの手配が必要になる。順調に進んだとして、1億円はかかるだろう」
引用:報知新聞
船舶の処分などに詳しい信太商店の信太裕介社長が1億円はかかるだろうとコメントしています。
水中での調査や工事に関する潜水業務に従事する「朝日海洋開発」代表取締役で水難学会副会長の安倍淳氏は何億円になるのか見当がつかないとの意見。
「水深100メートルより深い事案なので、いったい何億円になるのか。正直、見当はつきません」
引用:日刊スポーツ
船の引き揚げは状況や手段・日数などによってかかる費用も様々だそう。
そんな中、専門家の方たちが「億」の単位で予想されています。
最低でも1億円はかかりそうですね。
桂田社長プロフィール
知床遊覧船の桂田社長のプロフィールを紹介します。
- 名前:桂田精一
- 年齢:58歳
- 出身地:北海道斜里郡
- 家族:妻・子供2人
陶芸家をしていた桂田社長は親の跡を継いで、有限会社しれとこ村を経営しています。
2014年に父の後を継ぎ、地元でホテル経営などを任されるようになったのです。
引用:NEWSポストセブン
しれとこ村グループのホームページは洗練されてオシャレな感じです。
こちらはしれとこ村グループのshiretoko HOSTEL hanareのトップページ。
知床遊覧船のずさんとは結び付かないですね。
桂田社長は1億円払える?
桂田社長はしれとこ村グループとして現在4つのホテルを運営しています。
BIGLOBEニュース4月1日の記事に赤字の会社があっというまに黒字に変わったと書かれています。
なぜ、世界遺産知床の「赤字旅館」はあっというまに黒字になったのか?
引用:BIGLOBEニュース
桂田社長がコンサを受けている小山昇氏のインタビュー記事です。
黒字ということは儲かっているのでしょうか。
これが事実なら、黒字のホテルを売却して1億円を払うことは可能なのかもしれません。
水深約120メートルの海底に沈んでいるカズワンを、引き揚げ費用は1億円が掛かると言う。
桂田精一社長は「可能な限り対応したい」と言う。
全財産を出しても、引き上げて欲しい。— メバル (@ryoujiob) April 29, 2022
本当に全財産を出してでも引き揚げてほしいですね。
知床観光船カズワンは引き揚げ可能?
沈没船の引き揚げは「サルベージ」と呼ばれ、費用は船主の負担や保険金で賄われ、専門的な機材を持つ業者が行います。
知床の観光船が海底で確認された事で船体引き揚げとなれば、日本サルベージさんか、深田サルベージ建設さん両社が私の知るサルベージ企業と考えています。
両社は日本の海難救助のエキスパート企業で海難事故を扱う某損保会社とも連携されているようです。
— 私の思いを綴る!🇺🇦 My diary!🇯🇵 (@infocoresection) April 29, 2022
KAZUⅠの引き揚げには数カ月を要する可能性があり、費用ももっともスムーズにいったとして1億はかかる
日本のサルベージ会社は優秀で1000mの引き揚げ実績もあるが、今回は海流の速さが難点
船体の状況や地形・海底近くの潮流の調査が必要 知床観光船遭難事故 引き揚げに課題https://t.co/5moF5N1z1B pic.twitter.com/QNNfum7fb4
— mo (@polka_u) May 1, 2022
日本のサルベージ会社は優秀なんですね!
水深1000メートルの引き揚げが可能とはすごいです!
カズワンの引き揚げに期待してしまいますね。
一般社団法人水難学会の斎藤秀俊会長は「深さ的に作業は問題ない」とするが、引き揚げの前に船体の状況や海底近くの潮流、地形についてまずは調べる必要があるとする。
引用:産經新聞
ただ水深120メートルは引き揚げに問題ないそうですが、知床という海域でのサルベージが可能なのかはまだはっきりしていません。
知床の120m深海で遊覧船「KAZU I」を発見した海自の掃海艇「いずしま」の索敵能力に感服。それにしてもこんな複雑ですり鉢状になって急激に落ち込んでいる海底地形があるとは・・・引き上げも大変でしょうが早くサルベージしてほしいと願っています。 pic.twitter.com/nBtP0sKWeU
— 霜越隼人 (@simokosi) April 29, 2022
元海上保安監の伊藤裕康氏は長期にわたると予想しています。
「例え現場についても海上の模様が悪いとですね、船の引き上げにあたって船を傷つける恐れがあるので非常に期間がかかると思います。数週間でできるというものではなく、それ以上長期にわたることも想定されます。」
引用:テレ朝news
引き揚げは可能でも、やはりかなりの時間を要しそうですね。
技術的になんとかなったとしても金銭的な面がクリアされるのか。
遺族らの求めに応じ自主的に引き揚げる事業者もあるが、過去には費用がかさむことなどから拒否する例もあった。
引用:産經新聞
過去には費用がかさむと拒否をする事業者もあったそう。
そんなことが許されてしまうんですかね。
現時点で桂田社長は「可能な限り対応」と言っていますが、ちょっと曖昧に聞こえてしまいます。
船体の引き揚げ作業の費用は莫大な資金が必要。その経費は通常であれば船舶保険に入っていれば、保険金での負担になるだろうが、船主の知床遊覧船も資金捻出しなければならないのではないか。
引用:日刊スポーツ
海上保安庁や国土交通省は現時点で、カズワンの船体引き揚げについて「具体的なスケジュールなどは決まっていない」としています。
なんとしてでも行方不明者を見つけ出し、カズワンの引き揚げもしていただきたいと願うばかりです。
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